遮熱塗料は本当に涼しくなる?効果とデメリットを正直に解説
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「遮熱塗料にすれば、うちの2階も涼しくなりますか?」
夏場、こういうご相談をよくいただきます。
結論から言うと、効果はあります。
ただし、「劇的にエアコンいらずになる」というほどのものではありません。今日は、期待値も含めて正直にお話しします。
遮熱塗料の仕組み
遮熱塗料は、太陽光に含まれる「近赤外線」を反射することで、屋根や外壁の表面温度の上昇を抑える塗料です。太陽光には目に見える可視光線のほかに、熱を持つ近赤外線が多く含まれています。この近赤外線をどれだけ跳ね返せるかが、遮熱性能のポイントになります。
面白いのは、色との関係です。一般的に白に近い色ほど反射率が高く遮熱効果が出やすいのですが、遮熱塗料は特殊な顔料を使うことで、黒に近い濃い色でも、通常の黒い塗料よりは表面温度の上昇を抑えられるように作られています。「濃い色は選べない」というわけではないんです。
ちなみに、遮熱塗料と混同されやすいものに「断熱塗料」があります。遮熱は太陽光を反射して温度上昇を抑えるもの、断熱は熱の伝わり自体を遅らせるもの。似ているようで、仕組みは別物です。
実際どれくらい涼しくなるのか
屋根の表面温度で言うと、通常の塗料と比べて10〜20℃前後低く抑えられるというデータもあります。ただし、これは「屋根表面」の話です。室内温度への影響となると、屋根裏の断熱材の有無や、天井の構造によってかなり差が出ます。
正直なところ、断熱がしっかりしている家では「言われてみれば涼しいかも」程度の体感になることも多く、逆に断熱材が薄い、あるいは屋根裏がほぼ室内に近いような住宅の方が、効果を実感しやすい傾向があります。
デメリットも正直にお伝えします
まず、通常の塗料より費用が高めです。1〜2割程度、材料費が上乗せされるのが一般的です。
また、遮熱効果は永久ではありません。表面の汚れやコケが付着すると反射率が落ちていくため、経年とともに効果は徐々に低下していきます。塗装から何年も経った屋根で「最初ほど涼しくない気がする」と感じるのは、汚れの影響も一因です。
そして、冬場は暖かさを取り込みにくくなる、という側面もあります。夏の暑さ対策としては有効ですが、「一年を通して」という視点では、トータルでのメリット・デメリットを考える必要があります。
こんな人には向いている
- 最上階の部屋が夏場かなり暑くなる家
- 屋根裏の断熱が薄いと感じている家
- エアコンの使用量を少しでも減らしたい家
逆に、断熱リフォーム済みで室温がすでに安定している家であれば、費用対効果としては優先順位が下がるかもしれません。
まとめ
遮熱塗料は「魔法のように涼しくなる」ものではなく、屋根表面の温度上昇を抑えて、暑さの負担を軽くしてくれるものだと捉えていただくのが実情に近いです。ご自宅の断熱状況によって効果の感じ方は変わるので、気になる方は現地でお家の状況を見せていただいたうえで、正直な効果の見込みをお伝えします。



