塗装できない屋根「シルバス」

塗装できない屋根「シルバス」についてご紹介します！

シルバスとは

シルバスは旧松下電工（現：KMEW）が製造販売したノンアスベストスレート屋根材です。
シルバスはノンアスベスト屋根の先駆けとして販売されましたが、耐久性に問題があり約３年ほどで製造販売は終了となりました。

築１０年ほどで・・・
ひび割れ、屋根材の落下、反り、

この状態を放っておくと、台風やひょうなどに耐えられず、どんどん屋根材の割れが進み、落下してさらに被害が大きくなることもあります。

シルバスの特徴

デザイン性が高く大きなスリットが特徴的です。

ひび割れ・欠損

経年劣化により、ひび割れや欠損が発生しやすく、特にクラックやヘアークラックが入りやすいのが特徴です。

塗装への不向き

通常のスレートで行う「縁切り」や「タスペーサー」の作業で割れやすいため、塗装は推奨されていません。

屋根に上がって作業するだけで簡単に割れてしまうため、屋根調査の際にも細心の注意が必要です。

こんな状態の屋根に塗装をしても、２〜３年ほどで新たなひびや割れは発生します。
まず、塗装前の高圧洗浄にさえ耐えられないでしょう。

劣化の早さ

初期型のノンアスベスト製品であり、不具合が多く劣化が早い傾向があります。

スレート屋根の寿命

シルバスは築１０年ほどで屋根材のひびや反りが起こってしまうのですが、現在のスレート屋根の寿命はどれだと思いますか？。

スレート屋根はセメントが主成分で作られ、軽くて丈夫な地震にも強い屋根として普及しています。

新築では約７割に採用されています。

現在普及しているスレート屋根の寿命は、２０〜３０年と言われています。しかし、これは全てのお家の屋根に言えることではありません。

定期的な屋根点検、不具合が見つかった際のメンテナンスが重要になります。

寿命が３０年あるからといって屋根をそのまま３０年放置していいわけではありませんので注意が必要です。

「シルバス」の劣化をそのまま放置すると

劣化が早いシルバス屋根の劣化をそのまま放置すると、防水性が損なわれます。
屋根材の防水性が損なわれると、その下にある防水シートのに雨水が到達するため、防水シートが腐ります。

次に屋根裏に雨水が到達し、シロアリが発生する可能性があります。
ここまで被害が拡大すると、修繕に費用や時間がかかります。

雨水が建物内部に侵入すると建物の寿命を圧倒的に短くしてしまいますので定期的な屋根点検と早めのメンテナンスが必要です。

シルバスのメンテナンス方法

塗装出来ない、シルバすですが、メンテナンス方法は、2つあります！！

屋根葺き替え工事

葺き替えとは、既存スレートを撤去して、新しい屋根材で葺き替えるメンテナンス方法です。

下地から補修・点検できるため、費用は嵩みますが屋根の寿命を大きく伸ばすことができるため、屋根材を新しく交換するのが、最善の策です。

屋根カバー工法

シルバス含め、ノンアスベスト屋根材のメンテナンスをされる方のほとんどは、屋根カバー工法です。

屋根カバー工法は既存の屋根材の上に新しく屋根材をかぶせるメンテナンス方法です。

工期が短く、廃材が少ない為、葺き替えに比べると工事費用が安く抑えられます。

屋根材を被せる前に、新規のルーフィング（防水紙）を貼るので、屋根防水が二重になるメリットもあります。

デメリットとして、既存の屋根材を撤去せずに新しいルーフィング・屋根材を被せるので、屋根の重量が増してしまいますが、軽量の金属屋根材を使用することで、重さによるデメリットは、ある程度軽減されます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

現在、シルバス以外にも多数の塗装出来ない屋根材が多くの住宅の屋根材として使われています。

これらの屋根材は、早い段階で葺き替えるか、カバー工法でのメンテナンスをお勧めします。

今回は塗装できない屋根材“シルバス”についてご紹介させていただきました。
お家の屋根材が塗装できない屋根かどうかは経験豊富な屋根工事業者であれば見極めることができます。

鈴吉ペイントでは現場経験１０年以上の外壁診断士が在籍しており、建物診断・見積もりが無料ですのでぜひ、お気軽にお問合せください！