ルーフィング(屋根下葺材)の必要性
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目次
ルーフィング(屋根下葺材)の必要性についてご紹介します!!
住宅の屋根を守るために重要な役割を果たすのが「ルーフィング」です。
特に、屋根の下葺き材として広く使用されているのが、田島ルーフィング株式会社の製品です。
今回は、ルーフィング(屋根下塗り材)の基本的な役割や、田島ルーフィングの特徴、施工時のメリットとデメリットや、取り替え時期について説明していきます。
ルーフィング(屋根下葺材)とは?

ルーフィング(屋根下葺材)とは、屋根材の下に敷く防水・防湿性を持つ材料です。
主に雨水や湿気から屋根構造を守る役割を担っており、屋根の寿命を延ばすために欠かせない部材です。一般的に、ルーフィング(屋根下葺材)は防水シートとして、屋根の下に敷き詰められ、屋根材が破損した際に水漏れや腐食を防ぎます。
さまざまな屋根材に対応可能
ルーフィング(屋根下葺材)は、さまざまな屋根材に対応可能です。以下は、ルーフィング(屋根下葺材)が使える主な屋根材の種類です。
スレート屋根

スレート屋根は比較的軽量で、一般的な住宅で広く使用されている屋根材です。ルーフィング(屋根下葺材)敷くことで、屋根材の間に隙間ができた際に水分の浸入を防ぎ、建物内部を守ります。
瓦屋根

瓦屋根では、ルーフィング(屋根下葺材)瓦の下に敷かれ、防水シートとして機能します。瓦は防水性を持ちますが、隙間から雨水が侵入することがあるため、ルーフィング(屋根下葺材)さらに防水性を高めます。
金属屋根(ガルバリウム鋼板・トタンなど)

金属屋根は耐久性に優れていますが、金属の繋ぎ目から水漏れする可能性があるため、ルーフィング(屋根下葺材)を使用して防水対策を強化します。また、金属屋根の断熱性を高めるために、ルーフィング(屋根下葺材)有効に作用します。
アスファルトシングル

アスファルトシングルは、屋根材として軽量で施工が簡便なため人気があります。この屋根材の下にルーフィング(屋根下葺材)敷くことで、万が一、屋根材が劣化しても防水機能が維持されます。
屋根材一体型のソーラーパネル

ソーラーパネル一体型の屋根では、パネルの下にルーフィング(屋根下葺材)使われます。これにより、パネルの隙間や取り付け部分からの水漏れを防止する役割を果たします。
ルーフィング(屋根下葺材)は基本的に、ほとんどの屋根材に対応できる汎用性の高い材料です。屋根の形状や地域の気候に合わせて適切なルーフィングを選ぶことが重要です。
ルーフィング(屋根下葺材)取り扱いメーカー
鈴吉ペイントでは主に田島ルーフィング株式会社のルーフィング(屋根下葺材)を取り扱っています。

商号:田島ルーフィング株式会社
創立:1919(大正8)年6月5日
設立:1938(昭和13)年1月19日
田島ルーフィング株式会社は、『あたりまえの豊かさをささえる、あたりまえじゃない技術。』をモットーに、防水材と床材の製造を通じて、建物を雨から守り、人びとの足元を支え続けてきました。
防水材と床材、その開発・製造に共通するテーマは『安心と快適』です。田島ルーフィング株式会社は、この二つのテーマを第一に考えて、常に最高の技術とサービスを追求している会社です。
創業から長年にわたり、屋根材料を中心に高品質な建材を提供している日本の企業です。ルーフィング(屋根下葺材)に関しては、厳しい品質管理のもとで製造され、耐久性、施工性、防水性能に優れた製品を提供しています。屋根の構造や使用環境に合わせた多種多様な製品が揃っており、業界でも高い信頼を得ています。
ルーフィング(屋根下葺材)の 構成
ルーフィング(屋根下葺材)は、用途や目的に応じて種類があり、その多くはアスファルトと基材の組合せから構成されています。
使用されるアスファルトと基材の性質により、ルーフィング(屋根下葺材)の特長やグレードが決まります。
アスファルトと改質アスファルト
ルーフィング(屋根下葺材)の主な構成材料がアスファルト。

アスファルトは、原油を精製して最後に残る石油製品です。アスファルトといえば、道路舗装に使用されていますが、実は太古の昔、ピラミッドを積み上げた際に、石どうしの隙間にアスファルトを詰めて水が浸入するのを防ぐ目的でアスファルトが用いられ、いわゆる「防水材」として長い歴史を誇る材料です。
一般的なアスファルトはセルフシール性があり、コールドフローにより自己癒着するといった防水に好ましい性質をもっています。
その一方、高温で柔らかくなりすぎる、低温で割れてしまいやすいといった弱点を持っています。そういった点を改善するために、アスファルトにポリマー等を添加し機能を向上させた、改質アスファルト(ゴムアスファルト)を用いた下葺材の割合が近年増加しています。
改質アスファルト(ゴムアスファルト)は高温でダレにくく、低温で割れにくいといった、高温から低温まで広い温度範囲で優れた特性を持つほか、弾性を持ち、ステープルや釘穴に対するシール性や耐久性に優れているなどの特長があります。
基材
(アスファルトフェルト)
アスファルト系防水シートの基材には一般に紙(原紙)が使用されてきました。原紙にアスファルトを含浸させただけのものはアスファルトフェルトと呼ばれ、主に外壁下張材として使用されています。
(アスファルトルーフィング)
防水性を向上させるため、アスファルトフェルトの両面にさらにアスファルトをコーティングし、鉱物質粉粒を付着させたものはアスファルトルーフィングと呼ばれ、屋根下葺材として使用されています。
原紙を使用したアスファルトフェルトやアスファルトルーフィングは風にあおられて破れやすいなどの問題があり、それを解決するために原紙を合成繊維不織布で補強した下葺材などが使用されるようになりました。
さらに、合成繊維不織布を基材として用いるタイプも登場し、次のような特徴を持つ下葺材も近年多く見かけるようになりました。
・高い寸法安定性をもちステープル部が破れ難い。
・建物の動きに対して追従する伸びがある。
ルーフィング(屋根下葺材)の必要性

屋根にとってルーフィングは、「最後の防衛線」とも言える重要な役割を果たします。特に以下の理由から必要不可欠です
• 防水性の確保
屋根材に小さな隙間ができた場合、雨水が内部に侵入し、建物の構造を傷める恐れがあります。ルーフィングはこれを防ぐため、雨水をしっかりと遮断します。
• 耐久性の向上
屋根材が劣化しても、ルーフィングが水分を防ぐことで、屋根構造の腐食やカビの発生を防ぎ、長期間にわたって屋根の健康を保ちます。
• 断熱効果
高品質なルーフィングは、外部の温度変化から建物を守り、内部の快適な温度を維持します。
ルーフィング施工工事のメリットとデメリット
メリット
• 雨漏り防止:雨水が浸入するのを防ぎ、建物内部のダメージを防げます。
• 工期短縮:既存の屋根の上に敷くだけで効果を発揮し、比較的短期間で施工が可能です。
• 耐久性:高品質なルーフィングは、長期間にわたって効果を発揮し、屋根の寿命を延ばします。
デメリット
• コスト:一部の高品質ルーフィングは、他の材料に比べて初期投資が高いことがあります。
• 取り替えの手間:ルーフィング(屋根下葺材)の劣化や破損が進むと、屋根のリフォームが必要になる場合があります。
ルーフィング(屋根下葺材)の取り替え時期
ルーフィング(屋根下葺材)は長期間使用することができますが、いずれは劣化します。一般的には、10年〜20年程度が目安とされていますが、環境や使用している材料によって異なります。以下の兆候が見られた場合は、取り替えを検討する時期になります。
屋根にひび割れや破損が見られる


ひび割れや破損があると、水分が浸入し、屋根の内部にダメージを与える可能性が高まります。
屋根からの水漏れ


屋根の上にあるルーフィングが劣化すると、水漏れが起こることがあります。特に雨水が多く降る地域では早期の交換が重要です。
まとめ
田島ルーフィング株式会社のルーフィング(屋根下葺材)は、屋根を長期間にわたって守るために欠かせない存在です。防水性や耐久性に優れ、屋根リフォーム時には必ず検討すべきアイテムの一つです。施工の際には、そのメリットとデメリットを理解し、適切なタイミングで取り替えを行うことが重要です。信頼性の高い製品を選ぶことで、安心した暮らしを守ることができます。
いかがでしたか?普段目にすることのないですが、とても大事な役割をしているアイテムです。なかなか目にする機会がないと思いますが、当ブログにて施工の様子が分かる記事がございますのでぜひご覧ください♪
また、屋根はなかなか目視できる場所ではありませんので、ご自宅の屋根の状態がどんな状態なのか気になる方は、気軽のお問い合わせください♪
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