外壁塗装における下塗り塗料の役割についてご紹介します！

外壁塗装はただ単に壁に塗料を塗ればよい訳ではありません。塗料が効果を最大限発揮するように正しい手順を踏むことが大切です。

そこで、外壁塗装をする際、上塗り塗料を塗る前に必ず行うべき作業の一つが「下塗り」です。下塗り塗料は、仕上がりの美しさと長持ちする塗装を実現するために欠かせない役割を果たします。このブログでは、下塗り専用塗料について詳しく解説します。

外壁塗装の工程

外壁塗装は、基本的に下塗り→中塗り→上塗りと３段階に分けて塗装されます。

塗料によって、下塗りと上塗りがそれぞれ１回で済むクリヤー塗料もあれば、外壁の状態によっては下塗りが２回必要な例もあります。

ほとんどの場合、基本的に塗り回数は３回となり、下塗り塗料は１番最初に塗る塗料です。

外壁塗装のメインは、上塗りで、塗装された塗料が外壁に塗膜を作ることで高い耐久性や美しい美観を保ちます。

しかし、下塗りが適切に行われなければ上塗り塗料はその耐久性を発揮できません。

下塗り塗料の役割

下塗り塗料は、上塗り塗料がしっかりと外壁に定着するための下地を作るために使用します。

密着性の向上

外壁と上塗り塗料との密着を良くすることで、塗膜の剥がれを防ぎます。

吸収調整

外壁材（特にモルタルやコンクリート）の吸水性を調整し、上塗り塗料が均一に塗布されるようにします。これにより、塗料のムラを防ぎ、美しい仕上がりを実現します。

塗装の耐久性向上

下塗り塗料は、塗装の耐久性を高めるため、外的要因（紫外線や風雨）から保護する役割も持っています。

下塗りの必要性

下塗りを省略すると、塗料の密着が悪くなり、仕上がりが不均一になったり、早期に塗膜が剥がれたりする可能性が高くなるため、下塗りをきちんと行うことは重要です。

また、下塗り塗料には、防水効果や防カビ、抗菌機能など、上塗り塗料だけでは得られない付加価値を与える製品もあります。

下塗り専用塗料の種類と効果

下塗り塗料は、外壁材や使用する上塗り塗料によって異なります。主な種類とその効果を紹介します。

シーラー

シーラーとは、「密封」「密閉」という意味の（シール）が名前の由来となっています。

特徴

密着性を高めることに加え、塗料の吸い込みを防ぐことができる下塗り用塗料です。

タイプ

「水性」と「油性（溶剤）」の２種類。

水性タイプのシーラーが最も使用されています。

適用下地

＜水性タイプ＞

・コンクリート

・モルタル

・石膏ボード　など

＜油性（溶剤）タイプ＞

・コンクリート、モルタル、石膏ボード以外の下地材

油性（溶剤）タイプのシーラーは、水性タイプに比べ密着力が高く、浸透性も高いため下地材の強度を高めることができます。

プライマー

特徴

プライマーは、基本的にはシーラーと同じ役割を持つ下塗り用塗料です。明確にシーラーとの違いが決められているわけではありません。

適用下地

プライマーは材質に対応しています。商品の中には、錆止めの効果を持つものがあるため、

基本的に

・鉄

・ステンレス

・アルミ　など

プライマーにはサビ落としの効果はないため、下塗りをする前に下地材に発生したサビを除去してから、塗装する必要があります。

フィラー

特徴

フィラーは、シーラーやプライマーに比べ、ドロドロとした粘り気のある材質をしています。

基本的には、凹凸の模様がある下地材に使用されることが多く、凹凸の激しい下地を平らに均したり、ひび割れが浮き出ないように覆う役割をする下塗り用塗料です。

また、粘り気のある材質をしているため、下地材の表面に柄や模様をつけるために、フィラーを厚く塗ることもあります。

微弾性フィラー

特徴

微弾性フィラーは、シーラーとフィラー両方の役割を持った下塗り塗料です。塗料の密着性を高めることに加え、細かいひび割れや凹凸を平らに均すことができます。

適用下地

塗膜が柔らかく伸びる性質があるため、建物の動きに追従し、ひび割れが起こりにくいという特徴があります。そのため、モルタルなどのひび割れが起きやすい下地材によく使われます。

バインダー

特徴

バインダーは、基本的にはシーラーやプライマーと同じ役割を持つ下塗り用塗料です。

シーラーは、吸い込みが激しい下地材に使用されることが多いですが、バインダーは、シーラーとは反対の、劣化が少なく塗料の吸い込みが少ない下地材に使用されます。新築を施工する際に使用されることも多いです。

まとめ

外壁塗装の下塗り専用塗料は、上塗り塗料の密着性を高め、塗装の耐久性を向上させるために非常に重要な役割を果たします。外壁材や使用する塗料によって最適な下塗り塗料を選ぶことが、美しい仕上がりと長持ちする塗装を実現するためのカギとなります。しっかりとした下塗りを施すことで、外壁塗装の効果を最大限に引き出すことができます。

いかがでしたか？リフォームは決して安い買い物ではありません。見積もりなどしっかり目を通し、適切な工事が行われるのか要確認が必要です！

鈴吉ペイントではお客様に満足していただけるよう、外壁診断士のよる適切な建物診断から最適な塗料選び、塗装工事、アフターメンテナンスまでさせていただきます。

外壁塗装工事の必要性