ベランダやバルコニーに防水工事は必要?雨漏りのリスクは?
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目次
ベランダやバルコニーに防水工事は必要?雨漏りのリスクについてご紹介します!

ベランダが色あせたり、少しひび割れがあるけどこのままで大丈夫と気になってはいるけど防水工事費用やメンテナンスの時期がわからない方が多いのではないでしょうか?

ベランダは紫外線を受けやすい場所にあるため、ひび割れなどが起きると、雨漏りのリスクに繋がるため、ベランダは定期的な塗装のメンテナンスが必要です。
ベランダの防水工事は必要?
ベランダは、紫外線や雨風が直接当たりやすい場所にあるため、一軒家の中でも劣化しやすい場所です。
ベランダの床面は、木材やコンクリートからなる下地、その上に防水層、そして表面に樹脂系の塗料で塗られたトップコートという3つの層で構成されています。
普段私たちが目にするベランダのグレーの床面はトップコートで塗られたもので、紫外線や雨風からその下にある防水層や下地を守ってくれています。
しかし、その表面のトップコートが劣化した場合、防水層に雨水が侵入し、そこから時間の経過とともに腐敗が進行するので、ベランダのトップコートは定期的に塗装メンテナンスをしていく必要があります。
ベランダの劣化を放置すると雨漏りに・・・

ベランダの防水メンテナンスを怠ると、やがて雨漏りに繋がることになります。
例えばトップコートが雨水による濡れ、紫外線による乾燥を繰り返すと表面に剥がれや割れが生じます。
やがて雨水は防水層に侵入し下地へ浸水します。
一般的に下地は木材やコンクリートの素材上、水を吸収しやすいため、そこから建物内部に浸水し、雨漏りを起こしてしまうのです。
雨漏りは建物の寿命を長く保つ為にもベランダの定期的な塗装メンテナンスが必要です。
ベランダ防水工事の種類
ベランダの防水工事は大きく分けて4種類あります。
まず、トップコートの防水塗装は、ベランダの劣化が表面的な軽度な場合に、表面を整える目的で行われます。
劣化が進行し、防水層にまで傷みが見受けられる場合は、本格的な防水工事として、ウレタン防水、FRP防水、シート防水が行われます。
基本的には、既存のベランダの防水層が
ウレタン防水の場合はウレタン防水工事
FRP防水の場合はFRP防水工事
シート防水の場合はシート防水工事が行われます。
トップコート防水

ベランダのメンテナンスの基本はトップコートの防水塗装です。
トップコートのメンテナンスを定期的に行うことで、その下の防水層であるウレタン防水やFRP防水を常に健全な状態で耐久性を維持することができます。
トップコートは、常に外部環境の影響を受け続ける箇所なので5年~6年おきに塗装のメンテナンスを行う必要があります。
ちなみに、防水層がシート防水の場合は、シート自体が紫外線や熱に強いため、原則としてトップコートの塗装がされておらず、トップコートの塗装メンテナンスは不要になります。
ウレタン防水工事

ウレタン防水工事とは、ベランダの床面にウレタンを樹脂として作られた液状の塗料を何度も塗り重ねることで防水層を作る手法です。
他の防水工事が床面の形や素材、広さに条件があることに対して、ウレタン防水工事はどんなパターンでも対応できます。
しかし、液状の塗料を厚さが均一になるように塗装しないと、仕上がりの床面に凹凸やムラが出てしまうので、ウレタン防水は職人の高い技術力が問われます。
防水工事の実績があまりない業者や、外壁塗装のみに特化した職人が行うと、失敗しやすい工事になるので業者選びに注意が必要です。
防水工事を専門として行い、施工実績が豊富なところに依頼するのが望ましいです。
FRP防水工事

FRPとは、Fiber Reinforced Plasticの略で、下記のようなプラスチックの白い繊維状の板を、下地の上に張り付ける手法です。

下地の上に下塗り材として、プライマーと言われる接着剤を塗り、その上にFRPを貼り、最後にトップコートを塗って仕上げられます。
プラスチック製の硬い層が作れるため、人の出入りの多いベランダにおいては、頑丈で、凹凸が起きにくい綺麗な床面に仕上がります。
また、プラスチックであるため軽量で、建物への負荷がなく、建物全体の耐震性に影響を与えないところも特徴の一つです。
ただし、プラスチックは紫外線に弱いので、表面のトップコートを定期的に塗装メンテナンスしておかないと、せっかく張ったFRPシートがダメになってしまいますので注意が必要です。
FRP防水工事は、既存のベランダがFRP施工されている場合に行われ、既存のFRPを補修するか、張り替えるかの工事が行われます。
シート防水工事

シート防水工事とは、ベランダの下地の上に塩化ビニールもしくはゴム製のシートを張り付ける手法です。
ウレタン防水工事やFRP防水工事は塗装を行うことで密着させますが、シート防水工事は、下地処理の後にシートを敷き、熱で溶かして密着させます。
シートを張り付ける方法によって2種類に分かれ、下地の上にプライマーという接着剤を塗って張り付ける接着工法と、円盤状のパーツで張り付ける機械的固定方法があります。
シート防水工事は、シート自体に紫外線や熱に強い性質があるため、ウレタン防水工事やFRP防水工事と異なり、原則としてその上にトップコート塗装による仕上げは不要です。
よって、シート防水工事は、既存のベランダがシート防水で施工されており、シートに劣化がある場合に新しいシートに張り替えられる形になります。
防水工事業者を選ぶ時のポイント
防水工事は、浸水の隙間を作らないようにシートを張り替えたり、床面の仕上がりに凹凸が出ないように塗装したりなど、特殊な施工技術が必要です。
防水業者を探す時に、どんな業者に依頼すれば安全に施工をしてもらえるかわからないという方は多いと思います。
そこで、業者選びに失敗しない為のポイントをご紹介します!
防水工事の施工実績を確認する
防水工事業者を選ぶ際には、経験豊富な業者を選ぶことが重要です。
そのためには、業者が過去に実際に行った防水工事の実績を確認することが大切です。
ホームページに、施工前と施工後の写真を載せている業者もあります。
これを見ることで、その業者の実績を確認することができます。
また、ブログで施工の様子を更新している場合もあります。
ブログはその業者が実際に防水工事を行うときの工程を見ることができます。
こういった情報を把握しておくことは、適切な業者を選ぶ上で安心材料になります。
鈴吉ペイントのブログもぜひご覧ください!
下地処理を丁寧に行う業者かどうかを見極める
防水工事は、シート張りや塗装だけに注力するのではなく、それ以前にきちんとした下地処理を行うことが、耐久性を最大限に引き出すうえでとても大切です。
例えば、ひび割れ箇所があればシーリング材などを打ち込み、隙間をしっかり埋めておかないと、そのまま塗料を塗ってもすぐに塗膜が剥がれたり割れたりしてしまいます。
下地処理は、工事完了後には隠れてしまう部分なので、実際に行ったかどうかはわかりません。
鈴吉ペイントでは施工中の写真を撮って細かく報告させていただいています!
見積書に詳細が書かれているかを確認する
防水工事にかかる費用は、施工方法や塗料の種類によって異なるため、見積書には詳細な金額の内訳や工程が含まれるような業者を選ぶことが重要です。
「防水工事一式」とだけ書かれた見積書は不透明でどんな工事がされるのかがわかりません。
例えばシート防水の場合、使うシートは塩化ビニールなのか、合成ゴムなのかによって金額は変わりますし、ウレタン防水の場合は、どのメーカーのどの塗料を塗るのかによっても金額が変わります。
よって、見積書に施工方法、メーカー名と商品名、施工面積、下地処理の有無(ある場合は工程も)などの記載があるかどうかをご確認ください。
さて、本日はベランダやバルコニーの防水工事についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?
ベランダに何らかの劣化症状が見られる場合、特に色褪せやひび割れが始まっている方は、防水工事を考え、業者選びの際はお伝えした通り施工経験が豊富で、見積書も丁寧な良い業者を探すように心がけましょう!!
