屋根補修でのトラブル・失敗しないための注意点
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目次
屋根補修でのトラブル・失敗しないための注意点についてご紹介します!

屋根のトラブルは、突然の雨漏りや台風後の被害などにより、ある日突然私たちの生活に影響を及ぼします。
多くの方が「どこの業者に頼めばいいの?」「費用はどのくらいかかるんだろう?」「本当に必要な工事なの?」といった不安を抱えながら、屋根補修を検討すると思います。
しかし、焦って業者を選んでしまうと、思わぬトラブルや不必要な追加費用に見舞われるケースも少なくありません。
屋根補修でよくある失敗やトラブル事例を挙げながら、安心して工事を進めるためのポイントを説明します。
屋根補修でよくあるトラブルとは?
屋根補修は住まいの安全を守る大切な工事ですが、十分な注意をせずに業者へ依頼すると、かえって不満やトラブルを招くことがあります。ここでは、実際によく見られる代表的な5つのトラブルを取り上げ、それぞれの問題点を解説します。事前に知っておくことで、未然に防ぎましょう。
施工不良による再発
せっかく修理しても、すぐに雨漏りが再発するケースがあります。これは施工が雑だったり、根本的な原因に対して十分な対処がされていなかったことが原因となります。
例えば、表面だけの修繕で済ませてしまい、構造部分の劣化を見落とすと、再度の補修が必要になります。
こうしたトラブルを防ぐには、屋根材の状態や下地の劣化までしっかり確認してくれる業者を選ぶことが重要です。
見積もり内容と請求額の食い違い

見積もり時には説明されていなかった追加費用が、工事後に請求されることがあります。
「一式表記」の見積もりは工事の内訳が不明確で、どこにどれだけの費用がかかっているかがわからないため、トラブルの原因になります。
信頼できる業者は、工事内容ごとに細かく費用を提示し、途中での変更点もきちんと説明します。
必要ない工事の押し付け

「このままだと大変なことになりますよ」と不安を煽り、実際には必要のない大掛かりな工事を勧められるケースもあります。
特に高齢の方を狙った訪問販売による被害がとても多く、冷静な判断ができない状況で契約を結ばせられてしまうこともあります。
複数の業者に相談し、意見を比較することが大切です。
業者との連絡がつかなくなる

工事後に不具合があっても、連絡がつかない、対応が遅いといった問題もあります。
これは下請け業者に丸投げする営業会社に多い傾向です。
実際に施工した人と直接やり取りができないため、修理や点検を頼んでも迅速な対応が難しくなります。
自社施工の業者であれば、対応がスムーズで安心です。
工事後すぐに不具合が発生する
工事直後は見た目もきれいで問題がないように思えても、数日や数週間で雨漏りが再発する場合もあります。
これは短期間で済ませることを重視した手抜き工事であることが多く、特に悪天候が続いたときに施工が不完全になることもあります。
このようなリスクを減らすには、工事の写真記録や報告書を提出してくれる業者に依頼することが有効です。
悪徳業者に引っかからないための見分け方
屋根補修を依頼するうえで、避けたいのが悪質な業者による被害です。
特に、訪問販売や突然の営業電話などで屋根の不安を煽られ、冷静な判断ができずに契約してしまうケースが後を絶ちません。
ここでは、信頼できる業者を選ぶための基本的な見分け方をご紹介します。
事前にしっかり確認することで、大きな失敗を防ぐことができます。
契約を急がせる業者は要注意
「このままだと雨漏りがひどくなります。すぐに工事が必要です!」と急かして契約を取ろうとする業者は、非常に危険です。
こういった対応をする業者は、工事内容が不透明だったり、不必要な工事を強引にすすめてくる可能性が高いです。
本当に必要な工事であれば、契約を急がせる理由はありません。
しっかりと比較・検討する時間を与えてくれる業者を選ぶようにしましょう。
会社の所在地や実績を確認する

屋根補修を依頼する際には、その会社が実在しているのか、所在地が明確であるかを確認しましょう。
あわせて、過去の実績や施工事例がホームページなどで公開されているかをチェックすると安心です。
地元で長年営業している会社は、地域からの信頼を得ており、万が一トラブルが起きても対応してくれる可能性が高くなります。
施工内容の説明が不明瞭な場合の対処法
見積もりを出してもらった際に、なぜこの作業が必要なのか、何のための材料なのかを説明してくれない業者には注意が必要です。
特に「一式」で記載された見積もりは、中身が不透明になりがちです。
分からない部分は遠慮せず質問し、それに対して丁寧に答えてくれる業者であれば信頼性が高いといえるでしょう。
口コミや評価を活用する

インターネット上の口コミや評判、SNSでの投稿なども判断材料になります。
ただし、口コミはすべてが正確とは限らないため、極端に良い評価や悪い評価ばかりを信じるのではなく、全体的な傾向を確認することが大切です。
加えて、施工後に保証やアフター対応をしてもらえるかも調べておくと、工事後も安心です。
屋根補修の適正価格とは?見積もりの見方を解説
屋根補修を検討する際、多くの方が気になるのが「適正価格はいくらなのか?」という点です。
相場が分からないまま工事を進めてしまうと、高額な請求を受けたり、逆に安すぎて不安な工事内容になってしまう可能性があります。
ここでは、適正価格を見極めるための基本的なポイントと、見積もりで注意すべき点を詳しく解説します。
一式表記に注意する
見積書の中で「屋根補修一式○○円」といった記載があった場合は要注意です。
このような表記では、具体的にどの作業が含まれているのかが分かりづらく、工事内容を把握することができません。
信頼できる業者であれば、工程ごとに細かく内訳を記載し、それぞれの金額や使用する材料についても説明してくれます。
複数の業者に相見積もりを依頼する

1社だけの見積もりでは、その価格が高いのか安いのか判断ができません。
最低でも2~3社から見積もりを取って比較することが重要です。その際、金額だけでなく、作業内容の違いや保証の有無、説明の丁寧さなども総合的に判断するようにしましょう。
また、安さを売りにする業者が、実は必要な工程を省いていることもあるため注意が必要です。
使われる素材と施工方法を比較する
屋根補修では、使用する材料や施工方法によって価格が大きく変わることがあります。
同じ「補修」といっても、防水材のグレードや下地処理の有無などによって費用は異なります。
見積もりの際には、使われる資材の特徴や耐久年数もきちんと確認し、納得したうえで選ぶようにしましょう。
保証内容もしっかり確認
価格にばかり目がいきがちですが、工事後の保証内容も重要な判断材料です。
「保証付き」と書かれていても、実際には自然災害が対象外だったり、短期間で切れてしまうケースもあります。
内容が不明確な場合は、「どこまで保証されるのか」「何年間有効なのか」「書面で残るのか」などを具体的に質問しておきましょう。
屋根補修の前に確認しておくべきこと
屋根補修を検討する前に、いくつかのポイントを事前にチェックしておくことが大切です。
下準備をしておくことで、不要な工事を避けたり、スムーズに補修が進んだりします。
また、信頼できる業者との相談も円滑に行えるため、最終的な満足度にもつながります。
ここでは、補修前に必ず確認しておきたい項目を紹介します。
築年数とこれまでの修繕履歴
まず確認すべきは、自宅の築年数とこれまでに行った屋根工事の履歴です。
築10年を超えると、雨漏りや劣化のリスクが高まりやすくなります。
過去にどのような補修やメンテナンスを行ったかを把握しておくことで、劣化の進行具合や今後の対策が見えてきます。
記録が残っていない場合でも、業者に現地調査を依頼して、状態を正確に診断してもらうと良いでしょう。
屋根材の種類と状態
屋根材の種類によって、劣化の仕方や補修方法が異なります。
たとえば、スレート系の屋根材は10~15年で塗装が必要となり、瓦屋根はズレや割れが起きやすいといった特徴があります。
また、金属屋根の場合は錆や変形に注意が必要です。
現時点でどのような屋根材が使われており、どんな状態なのかを把握することで、適切な工事内容が選べるようになります。
地域の気候や風雨の影響
屋根は、その地域の気候条件や自然環境に大きく左右される部分です。
特に風が強い地域や豪雨が多い地域では、防水性や耐風性の高い施工が必要になります。
地域に応じた施工実績のある業者であれば、気候を考慮した提案が可能です。
また、雪が降る地域では、雪の重みによる破損や雨どいの詰まりにも注意が必要です。
火災保険や補助金の適用範囲
屋根補修にかかる費用を軽減する手段として、火災保険や自治体の補助金制度を利用できるケースがあります。
台風や落雪などによる自然災害が原因で屋根が破損した場合は、火災保険の申請対象になることがあります。
補助金についても、市区町村によって制度の有無や条件が異なるため、事前に確認しておくと経済的な負担を減らすことができます。
屋根補修後に後悔しないためのチェックポイント
屋根補修は工事が終われば完了、と思いがちですが、実は補修後の確認や書類の管理も非常に重要です。
せっかく費用と時間をかけて行った工事でも、確認不足や書類の紛失などにより後々トラブルになるケースも少なくありません。
ここでは、工事が終わった後に後悔しないために確認すべきことを紹介します。
工事前後の写真を必ず残す
信頼できる業者であれば、工事前と工事後の写真を提供してくれることがほとんどです。
これにより、実際にどこがどう変わったのかが目に見えて分かりますし、あとからの確認にも役立ちます。
また、火災保険の申請や補助金の手続きにおいても写真が証拠資料になることがあります。
万一、業者が写真を提供しない場合は、自分でもスマートフォンなどで撮影しておくと安心です。
施工後の点検は立ち会う
工事終了後に施工箇所の確認を一緒に行う「立ち会い点検」をしておくと、未施工や不備の発見につながります。
たとえば、「ここの板金が浮いていないか」「塗装のムラはないか」など、実際に目で見て確認することが大切です。
分からない部分は業者にその場で質問し、納得のいく説明があるかどうかを確かめることも、後悔を防ぐポイントです。
工事後の書類を保管しておく
工事が終わったあとには、請求書や保証書、工事報告書などの書類が発行されます。
これらは、将来の売却時や別の修理の際にも必要になることがあるため、大切に保管しておきましょう。
書類に不備がある場合や内容が不明確な場合は、すぐに業者に問い合わせて確認を取り、必ず納得できる形にしておくことが重要です。
保証内容を明文化してもらう
「工事後は何年保証します」と口頭で伝えられることがありますが、それだけでは万が一のときに対応してもらえない可能性があります。
保証内容は必ず書面で明文化してもらい、保証の範囲・期間・条件などを明確にしておくことが大切です。
特に屋根の場合、自然災害との関係で保証が限定されることもあるため、細かい内容を確認しましょう。
まとめ
いかがでしたか?屋根補修は、住まいの安全と快適さを守るうえで非常に重要な工事です。
しかし、安易に業者を選んでしまうと、施工不良や高額な追加請求など、さまざまなトラブルに発展することもあります。
この記事では、屋根補修でよくある失敗事例から、悪徳業者の見分け方、適正価格の見極め方、そして補修前後の確認事項まで幅広く紹介しました。
特に、築年数や屋根材の状態を把握したうえで、信頼できる業者に相談することが失敗しない補修への第一歩です。
また、補修後の書類管理や立ち会い点検、保証内容の明文化といった小さな確認も、後悔を防ぐためには欠かせません。
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安さだけを重視せず、長期的に見て信頼できる施工を選ぶことが、安心な住まいづくりにつながります。
屋根や外壁の工事をご検討中の方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
