外壁塗装の色選びのポイント
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目次
外壁塗装の色選びのポイントをご紹介します!

外壁塗装の色を選ぶときは、自分の好みだけでなく、いくつかのポイントを抑えて選ぶことが大切になります。
これらのポイントを知らずに、好みだけで色を決めてしまうと、周囲の景観と合わなかったり、時間が経つにつれて色が変わってしまったりなど、思わぬ結果になる可能性があります。
これから外壁塗装の色を選ぶ方に向けて、色選びで後悔しないためのポイントをご紹介します。
外壁塗装でおすすめの色
色のバリエーションは膨大で、外壁をどの色で塗るか選ぶのは大変な作業です。
個人の好み、家のスタイル、家のある環境、地域の気象条件など、さまざまな要因によっておすすめの色合いは異なります。
ここでは、一般的に外壁塗装で使われることが多い色について説明します。
ホワイト系

白は、清潔感や純粋さを象徴する色です。汎用性が高く、どのようなデザインの家でもマッチするため、多くの家の塗装でよく使われています。明るい色の外壁は暗い色に比べて熱の吸収が少ないため、白い壁は太陽光を効率よく反射し、暑い夏を涼しく過ごせます。一方、白は汚れやシミが目立ちやすいので、定期的なメンテナンスが必要です。
クリーム系

真っ白に抵抗がある場合はクリーム色がおすすめです。クリーム色は、白に比べて温かみがあり、居心地の良い印象を与えます。綺麗な色を維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。
グレー系

グレーは、どんな建築スタイルにもマッチする中間色です。モダンでシックな外観を求める住宅でよく使われます。グレーは、さまざまな色調と合わせやすい特徴があります。住宅にポップな色を加えたい場合、グレーの外壁が最適です。
ベージュ系

ベージュも外壁に人気のある中間色です。ベージュはグレーよりも暖かみがあり、家に居心地のよい、家庭的な雰囲気を与えます。ベージュは明るい色のため、白やクリーム色と同じように、夏でも涼しく過ごせます。
ブラウン系

ブラウンは、素朴でカントリーな雰囲気を演出できる色のため、木や花などの自然のある家に最適です。ブラウンにはさまざまな色合いがあるので、自分の家や個人のスタイルに最も合うものを選びましょう。
D.ブラウン系

ダークブラウンは、ブラウンをより濃厚にしたものです。家の外観に深みとエレガンスさを与えます。
ブラック系

黒は、モダンでエッジの効いた外観にしたい場合に最適です。外壁材の素材や他の色との合わせ方によって、見栄えが大きく変わります。黒にも色の濃さがあり、純粋な黒から、グレーに近い黒まで多くの種類があります。
グリーン系

グリーンは、自然との調和や、静寂・平和を連想させる色でもあります。ライトミントからダークフォレストグリーンまで、さまざまな色合いのグリーンがあります。
ブルー系

ブルーは、クールで落ち着きのある色です。ビーチハウスや水辺の住宅で使われることがあります。明るい色調のブルーは家を広く見せ、暗い色調のブルーはエレガントな印象を与えます。
外壁塗装の色選びで後悔しない為のポイント3つ
外壁塗装の色選びは、美観や好みの問題だけではありません。耐久性やメンテナンス性も重要です。ここでは、色選びを後悔しないために、考慮すべき3つのポイントをご紹介します。
色褪せしにくい色を選ぶ
外壁塗装は、日差しや雨、風などの外的要因にさらされ続けます。太陽の紫外線は、外壁に大きな影響を与えます。
紫外線によって、塗料に含まれる顔料が劣化し、色が変化してしまうのです。
白、ベージュ、ライトグレーなどの明るい色は、暗い色よりも色あせしにくいといわれています。これらの色は、太陽光を吸収せずに反射するため、紫外線によるダメージが少ないからです。
一方、濃い色は紫外線を吸収しやすいため、色あせが早くなる可能性があります。
赤や青などのビビッドな色は、特に色あせが発生しやすい色です。色を選ぶときは、色あせしにくい色を選んだほうがよいでしょう。
有機顔料の割合が多い鮮やかな色は退色しやすく、無機顔料の割合が多い落ち着いた色は退色しにくいと言われています。
汚れが目立ちにくい色を選ぶ
外壁は、ほこりや雨にさらされるため、汚れがつきやすいものです。
汚れが目立ちにくい色を選ぶことで、住まいを長くきれいに保てます。
一般的にはブラウン、グレーなどのアースカラーや中間色は、汚れやシミが目立ちにくいとされています。
白やクリーム色などの淡い色は汚れが目立ちやすいですが、艶やグレードを変更することで汚れが目立ちにくい色合いに調整することもできます。
メーカーのサンプル板を確認する
最終的な決断をする前に、サンプル板を確認するとよいでしょう。
サンプル板は、異なる照明条件下において、その色がどのように見えるかを、実物に近い状態で正確に確認できます。
色は自然光と人工光で見え方が異なり、大きな面に塗布した場合と、小さなサンプルでも見え方が異なります。
したがって、より確実に色合いの確認がしたい場合は、サンプル板で色を確認できる業者を選ぶと間違いが少ないでしょう。
外壁塗装の色の選び方
外壁の色は、住まいの印象を大きく変えます。外壁塗装の色を決めるときには、カラーシミュレーションやサンプルの確認など、慎重な事前確認が必要です。
イメージに近い塗装の物件を探して決定する
色選びに最適な方法のひとつは、イメージに合った色で塗装された物件を探すことです。
近所の物件や雑誌に掲載された物件、ネット上の画像など、実際にその色を見ることで、自分の家がどのように映るかをより明確にできるでしょう。
カラーシミュレーションを行う
塗装業者によっては、カラーシミュレーションのツールを提供しています。
ご自宅の写真をアップロードし、ツール上で色を編集することで、さまざまな色の組み合わせが試せます。
ご自宅を使ってシミュレーションするので、イメージがしやすいことが特徴です。
大き目のカラーサンプルを確認する
色の見え方は、大きな面積に塗ると、小さなサンプルとは全く違う色に見えることがあります。
色を選定するときは、なるべく大きな色見本をチェックするとよいでしょう。
太陽光で確認する
色見本は必ず太陽光の下で確認しましょう。
自然光は色の見え方が大きく異なることがあります。
室内ではイメージ通りに見える色も、直射日光の下ではイメージと違って見えるかもしれません。
実際の壁に当ててみる
まわりの景色や日光、家のデザイン、壁材などによっても見え方は異なります。
見本を実際に自宅の壁に当てて確認すると、より正確にイメージできます。
ドアや屋根との相性を考慮し選ぶ
外壁塗装の色を選ぶ際には、ドアや屋根など、家の他の要素との相性も考慮することが大切です。
周囲の景観との並びにあわせた色を選ぶ
周囲の景観や近隣の美観を考慮しましょう。
緑が多い地域であれば、その環境に溶け込むような色を選ぶとよいでしょう。
また、特定の色調を持つ地域であれば、その色調に合う色を選ぶと調和が取れて美しく見えます。
外壁塗装の色を選ぶ際の注意点
外壁塗装の色を選ぶ場合、以下の点に注意することで、イメージ通りの色を選べる可能性が高まります。
外壁の色によって室内の温度も変わる
外壁の色を考える場合、地域の気候を考慮して選ぶことも大切です。
暗い色は太陽光を吸収しやすいため、外壁と室内の温度が上昇する可能性があります。
一方で、明るい色は太陽光を反射するため、家の内部を涼しく保てます。
暑い地域に住んでいる場合は明るい色を選ぶことで、温度上昇を軽減できるでしょう。
面積効果が起こりやすい
同じ色でも、広い面積を塗ったときと、狭い面積を塗った時で見え方が異なる場合があります。
これを色の面積効果と呼びます。
たとえば、小さな色見本を家の外壁のような大きな面に塗ると、違う色に見えることがあります。
特に濃い色の場合、広い面積で使用するとさらに濃く見えることがあります。
したがって、色を選ぶ際には、この効果を考慮し、カラーシミュレーションやサンプルは、最終的な仕上がりを正確に表現するのではなく、参考程度に考えるとよいでしょう。
シミュレーションやカラーサンプルは参考程度と考える
家の外壁塗装を行う場合、カラーシミュレーションや色見本を使用して色を決めます。
しかし、これらのツールはあくまで参考資料と考えるようにしましょう。色の見え方は、照明条件、壁の質感、塗布技術など、さまざまな要因の影響を受けます。
したがって、最終的な仕上がりは、シミュレーションや色見本で見たものと全く同じとは限りません。
外壁塗装の色の種類
一言で外壁塗装といっても、色の合わせ方や光沢の有無などによって見え方が大きく異なります。
ワントーンカラー

ワントーンカラーとは、その名の通り、家の外壁全体を1つの色で統一することです。
クラシックでまとまりのある外観が特徴です。たとえば、白を基調としたワントーンにすると、すっきりとした外観かつ、エレガントさを演出できます。
白などの淡い色は太陽光を反射するので、日差しの強い気候にお住まいの方は、明るいワントーンの色を選ぶとよいでしょう。
ツートンカラー

ツートンカラーとは、家の外壁に2種類の色を使用することです。一般的には、1つの色が家の大部分を覆う原色となり、2つ目の色はシャッターなどのアクセントに使用されます。たとえば、ベージュをメインカラーに、ネイビーブルーをアクセントカラーにすることで、コントラストがはっきりとして家の魅力が引き立ちます。ツートンカラーは、創造性や個性が発揮される色使いといえます。
ツヤの有無
塗料の光沢は、家全体の外観に影響を与えます。塗料には「艶消し」「3分艶」「5分艶」「7分艶」「艶有り」などさまざまな光沢のレベルがあります。光沢のある仕上げは光を反射しやすいので、色をより鮮やかに見せられますが、壁の表面の傷などを強調することもあります。
壁の凹凸が多い場合は、フラットな塗料やマットな塗料の方が、凹凸をうまく隠すことができます。したがって、塗料の光沢度を選択する際には、塗りたい色と壁の状態の両方を考慮する必要があります。
まとめ
いかがでしたか?外壁塗装の色選びで後悔しないためのポイントをご紹介しました。
色には、あせやすい色や光を吸収しやすい色など、色ごとにさまざまな特性があります。
好みの色を選ぶことも大切ですが、色があせにくいかどうか、周りの景観に馴染むかどうかなど、長期的な視点で考えて色を選ぶことも重要です。
色を選ぶ場合は、カラーシミュレーションや、なるべく広い面積を塗ったサンプルで確認することで、狙いどおりの色に近づけられるでしょう。
ぜひお気軽にお問い合わせください!
