塗装できないところもあるの?
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目次
塗装できないところもあるの?についてご紹介します!
お家にはさまざまな素材が使われています!
その中でも金属は塗装ができる金属とできない金属があります!


外壁塗装をしていると、お客様からこんな質問をいただくことがあります。
「金属製なんだけど、ここって塗れる?」
その金属の一例が窓のサッシや鉄階段、換気口などがあります。
しかし、それらは「塗れます」と答える場合もありますし、「塗れません」とお伝えする場合もあります。
金属の種類によって、違ってくるからです。
外壁塗装や屋根塗装と合わせて、金属部分の塗装もご検討中の方のために、今回は、そのあたりの違いを解説します。
鉄・板金は塗装できる!


鉄製の場合、塗装できます。
ベランダの手すりや、アパートの外階段と手すり、雨戸などは、鉄製のものが比較的ポピュラーです。
また、庇板金や出窓上板金など、板金と呼ばれる建材の場合も、住宅の場合はほぼ鉄製ですので、多くの場合、問題なく塗り替えることができます!
鉄・板金は、すでに何らかの塗装が施されている状態が多いです。
そのため、新たに塗り替える際、古くなった塗膜をケレンという作業で剥がしてから、専用塗料で塗装していきます。
ただし。同じ鉄でも、鋳物(鋳鉄)の場合は、塗装できません。
鋳物というのは、溶かした金属を型に流し込んで作ったもの全般のことですが、住宅の場合、主に鋳鉄が使われています。
鉄製の門扉も、厳密には鋳鉄でできた鋳物だった、なんてこともあります。
アルミ・鋳物は塗装できない

残念ながら、塗装をおすすめできないのは、アルミ・鋳物・銅でできた素材です。
アルミは、窓サッシやカーポートによく使われています。
アルミや鋳物を無理に塗装しても、すぐに剥がれてしまいます。
最短で、塗装後半年くらいで剥がれてしまうかもしれません。
ただ、どうしても塗りたいという方にとって、方法がない訳ではありません。「保証の対象外でよろしければ……」という条件の元施行を行なってくれる業者もいます!
アルミや鋳物は、鉄と違って錆が進行しにくいという特長があるため保護塗装する必要がありません。
銅は塗装できない

銅は、庇板金や屋根の水切りに使われていることがあります。
これも、塗装できません。
アルミや鋳物のように、塗ってもすぐに剥がれてしまうからではありません。
銅が、塗った塗膜を溶かしてしまう性質があるからです。
銅部分を伝ってきた雨水が外壁に当たり続けた結果、その部分だけ塗装が悪くなった、という事例もあります。
銅は、表面に酸化皮膜ができますので、銅内部の錆は抑えられます。
ステンレスは塗装しないほうが良い

最後に、ステンレスです。
ステンレスとは、鉄とクロムからできた合金です。
ステンレスもアルミや鋳物と同じで、錆びにくい金属です。
ステンレスは、塗装しないほうが賢明です。
お客様が想像されるよりもずっと早く剥がれてしまいます。
まとめ
いかがでしたか?金属塗装についてご紹介させていただきました。
「鉄以外は基本的に塗装できない」という、あまり夢のない結論になってしまいましたが、裏を返せば、「鉄以外は、錆びにくいから塗装しなくていい」ということもお分かりいただけたのではないでしょうか。
一般的な住宅でも、意外に使われていることの多い「金属」。
お家の外まわりに金属部分があるけど、なんの金属かわからない方、塗装したほうがよいのか悩まれている方は、ぜひ一度お問合せください!
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